NEST訓練作業での取り組み

NEST訓練作業での取り組み 作業の工夫

訓練作業の一つとして、小型ネイチャーストーブの組立を行っています。部品種類が10種、部品点数12個から構成される製品です。

主な作業は
・本体の組立の組立 リベットを使用して、エアリベッターにてカシメ組立作業
・各部材の保護フィルムを剥がしてクリーニング後、ビニール袋で梱包
・取扱説明書の折り畳み作業工程

今回工夫を行った作業工程は
・部材を組み付ける作業工程

A部品のスリットにB部品のツメを挿しこみ、ラジオペンチを使用してツメを曲げ、組み付けていく作業なのですが、感覚に任せる作業となり、比較的能力の高い利用者でも曲げる角度や仕上がりが安定せず難易度の高い作業工程となりました。IMG_2342
そこで、作業難易度を下げると共に、効率化、仕上がりの安定化を図るべく「作業の標準化」を進めるために治具の考案を行いました。

NESTの取り組みの一つとして、「就労現場に近い環境の提供」があります。

NESTには、金属加工、電子、電気、自動車部品の製造や木工製品の製造を経験した職員が職業指導員として支援に就いており、今回の案件においても実際の製造現場同様に、まずは「作業の標準化」に取り組みます。
各職員に相談を持ちかけると直ぐに多くのアイディアが浮かび、その場で紙面上に簡単な図面を作図する方法で更にアイディアを煮詰め、具体的な作業工程の分解方法、作業手順、治具製作方法を検討していきます そして翌日にはアイディアを現実にすべく、治具の製作を行い生産現場で新たなサポートツールとして具現化されているのです。
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出来上がった治具を使い、利用者に試してもらうとなんとも素晴らしい結果となりました。時間がかかり、手直しを必要とする工程だったのですが、どの利用者が作業を行っても同じに仕上がり、作業効率が大幅に向上、作業時間の大幅な短縮につながっています。
作業時間の短縮が可能になるという事は、時間当たりの生産数が増え、利用者が得る工賃の向上にもつながっていきます。
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NESTでは常日頃からこういったアプローチで各作業工程の難易度を下げ、「作業の標準化」を行い、作業に適応できる利用者を増やす努力を行い、利用者への成功体験をもたらすと共に工賃向上のための取り組みとしての一環として日常的に行っています。

2015-12-01 18:41

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